六角堂

寺院
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六角堂は、京都市中京区の寺院で、正しくは「頂法寺」ですが、本堂が六角形であることからこの呼び名があります。華道の家元である池坊家が代々にわたり住職となっており、「いけばな発祥の地」ともされています。聖徳太子の念持仏という如意輪観音を祀っています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 如意輪観音
所在地 京都府京都市中京区六角町東洞院西入堂之前248
交通 京都市営地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池駅」から徒歩で約3分
名神高速道路「京都南IC」から車で約15分
拝観料 無料
駐車場 なし
周辺の民間有料駐車場を利用
URL
連絡先 六角堂(紫雲山頂法寺) 075-221-2686

歴史・由来

六角堂は、京都市中京区の寺院で、正しくは「頂法寺(ちょうほうじ)」ですが、本堂のかたちが六角形であることからこの呼び名があります。

縁起によれば、海岸に流れ着いた如意輪観音像を念持仏としていた聖徳太子がこの地にあった池で沐浴していたところ、像が動かなくなったため、堂宇を建立したのがはじまりとされています。

少なくとも平安時代には庶民や貴族の信仰の場として確立していたとみられ、たとえば藤原実資の日記『小右記』には、厄除けや夢見の悪さを解消するために「六角堂にて諷誦(ふじゅ)を修す」という記事が頻繁に登場しています。

また、若いころの親鸞上人が六角堂に篭り、夢告によって救世観音から「行者宿報にて設ひ(たとい)女犯すとも、我れ玉女の身と成りて犯せられむ」という、いわゆる「女犯偈」を得て、僧侶の妻帯の道を開いたたことでも知られています。

聖徳太子が沐浴したと伝わる池のほとりの寺坊は「池坊」と呼ばれ、室町時代に頂法寺執行(しぎょう)として寺務を取り仕切った池坊専慶、専応が華道を大成したため、今日でも華道家元の池坊家では、家元とともに六角堂の住職の地位を兼ねています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】六角堂の山門付近。道路縁石の段差がクリアできれば、他には段差がないのでそのまま境内に入れる。東門も同じ。

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【2】六角堂の境内。通路は石畳、他は玉砂利となっている。本堂の横は基壇部分が高いので段差のない正面に移動の必要がある。

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【3】六角堂本堂。基壇上を1周できるようになっているが、本堂の奥まで入るのであれば1段だけ段差がある。

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【4】六角堂本堂をとりまく外周通路。石畳でおおむね平坦。手水舎付近に多少段差がある箇所がみられる。



六角堂境内図

移動のしやすさ ★★★☆☆
バリアフリーの状況 境内は玉砂利と石畳からなっており、正面の山門から入れば、道路縁石の段差はあるが、本堂の基壇上まで移動できる。小さな寺院なので介助があればひととおりは見物できる。身障者用トイレや駐車場などは設けられていない。

周辺の名所・観光スポット

京都鉄道博物館

鉄道の歴史を通して日本の近代化のあゆみを体感しできる博物館で、京都駅近くの梅小路公園内にある。かつての梅小路蒸気機関車館に収蔵・展示していた蒸気機関車を含め、0系新幹線など53両の車両の実物を展示している。
【スロープ、多目的トイレ、エレベーター、車椅子貸出、身障者割引(手帳提示で半額)あり】

■参考リンク:京都鉄道博物館