地域における福祉サービスの適切な利用の促進に関する事項とは


地域における福祉サービスの適切な利用の促進に関する事項とは

「地域における福祉サービスの適切な利用の促進に関する事項」の具体例として、社会保障審議会答申では、地域における福祉サービスの目標の提示、目標達成のための戦略、利用者の権利擁護を掲げている。
市町村地域福祉計画及び都道府県地域福祉支援計画策定指針の在り方について(一人ひとりの地域住民への訴え) (平成14年1月28日社会保障審議会福祉部会答申)
① 地域における福祉サービスの適切な利用の促進に関する事項
○ 地域における福祉サービスの目標の提示
・ 地域の生活課題に関する調査(いわゆる「ニーズ調査」)、必要とされるサービス量の調査、提供されているサービスの点検
・ 福祉サービス確保の緊急性や目標量の設定
なお、数値目標については、計画の内容を分かりやすくするとともに、その進捗状況を適切に管理する上で可能な限り客観的な指標を掲げることが望ましい。定性的な目標の場合にも、目標の達成の判断を容易に行える具体的な目標とすることが望ましい。
○ 目標達成のための戦略
ア 福祉サービスを必要とする地域住民に対する相談支援体制の整備
・ 福祉サービスの利用に関する情報提供、相談体制の確保
イ 要支援者が必要なサービスを利用することができるための仕組みの確立
・ 社会福祉従事者の専門性の向上、ケアマネジメント、ソーシャルワーク体制の整備
ウ サービスの評価やサービス内容の開示等による利用者の適切なサービス選択の確保
エ サービス利用に結びついていない要支援者への対応
・ 孤立、虐待、ひきこもり、サービス利用拒否などの要支援者を発見する機能の充実、ソーシャルワーク体制の整備、近隣の地域住民や訪問機会のある事業者などの活動、福祉事務所の地域福祉活動等の充実・支援
○ 利用者の権利擁護
地域福祉権利擁護事業、苦情解決制度など適切なサービス利用を支援する仕組み等の整備